ダイエット、筋トレ、習い事、スキルアップ学習…
とにかく何かを継続することって困難で、長続きしないものですよね。
三日坊主というのはもはや全人類共通の悩みのような気もします。
僕自身もやはりそうで、今日はブログを書くと決めていたはずなのに、パソコンを立ち上げるとついYouTubeを開いてそのままダラダラと見てしまう、といったことがあります。
自分の意志の力だけではどうにもならないこともあるので、本からアドバイスを得よう!ということで、本書を買って読んでみました。
これまでに、よし!これをやろう!と思ってはじめたものの、うまく習慣化できずに、いつの間にか気づいたらしなくなっていた。という経験がある方は参考になるかと思います。
本書の概要
書籍名 | |
著者 | ハイディ・グラント・ハルバーソン/林田レジリ浩文(訳) |
出版社 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
内容 | モチベーション理論の第一人者が教える心理学的に正しい目標達成の方法。目標達成に最も寄与する「9つの習慣」。(引用) |
【書評】やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学
この本に書かれている「9つの習慣」とは、下記の9つです。
2 目標達成への行動計画をつくる
3 目標までの距離を意識する
4 現実的楽観主義者になる
5 「成長すること」に集中する
6 「やり抜く力」を持つ
7 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
8 自分を追い込まない
9 「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する
どの章も、きちんと実験した裏付けを元に、この方が高い結果が得られた、という風に述べられているので説得力があります。
誰でもすぐに実践できるif-thenプランニング
この本でキーワードになっているのがif-thenプランニングというもの。
if-thenプランニングとは、
ということ。
例えば、
(then)何があっても今日掛けるべき電話はすべて掛ける。
といったように、ifで自分の中にトリガー(引き金)を作り、強制的に行動を促すマインドにするという仕掛け。
ほとんどの人が無意識的にif-thenプランニングをしている例で言えば、朝起きる時のアラームですよね。
②(then)起きて会社に行く身支度をする。
といった感じの習慣になっていると思います。
そう考えると、普段からすでにif-thenプランニングを使っているんだから、いろんなことをこれに当てはめていけば確かにできるかも!と思えてきます。
if-thenプランニングの実験例もあり
上で書いたように、やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学には実際に実験を行った結果もたくさん載っています。
例えば下記のようなもの。
「運動を習慣化したい」という目標をもつ被験者の半数には、
②(then)仕事の前に1時間ジムで汗を流す。
というif-thenプランニングを行い、残り半数はこのテクニックを教えずに普通に目標設定をしてもらったそうです。
数週間後の結果は、if-thenプランニングをした被験者の91%が運動の習慣化に成功。
それに対して、普通の目標設定をした人は、わずか31%しか成功しなかったそうです。
他にも、様々な実験でif-thenプランニングは結果を残しています。
「XならY」という単純な文章は脳が記憶しやすく、無意識のうちにそれに従って行動することができるようになるとのこと。
確かに単純で手軽なので、明日の仕事からすぐに実践できるなと思いました。
この、やり抜く人の9つの習慣にはif-thenプランニングの他にも、実験した根拠とともに様々なやり抜くための手法や心がけが書かれています。
- ● 強く決心してはじめたダイエット
- ● 節約しようとはじめた家計簿付け
- ● スキルを身につけるためにはじめたプログラミング学習
人それぞれ、一念発起してはじめたものの長続きしなかった。という経験があると思いますが、そういった方はこの本を読むと、今までの自分を変える手法を身につけられるかもしれません。