【書評】1440分の使い方ー成功者たちの時間管理15の秘訣

【書評】1440分の使い方

1440分の使い方ー成功者たちの時間管理15の秘訣は、いわゆる時間術についての本です。

 

著者一人の知識だけでなく、億万長者、起業家、オリンピック選手、オールAの学生、といった全288人に取材して書かれた本、というところに惹かれて読んでみました。

 

それほど知名度のあるタイトルではないと思いますが、とても学びが多かったので書評を書きたいと思います。

 

日々、「仕事が片付かない」「時間が足りない」と悩んでいる方は、読んでみて損はないと思いますので、まずは参考までに書評を読んでみてください。

 

本書の概要

1440分の使い方

書籍名

1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣

著者 ケビン・クルーズ/木村千里(訳)
出版社 パンローリング株式会社
内容 7人の億万長者、13人のオリンピック選手、29人のオールAの学生、そして239人の起業家。計288人への取材から導き出された、時間管理と生産性向上にまつわる15の秘訣を、本書ではより実践しやすい方式とともに紹介する。「ノートは手書きでとる」「メールは一度しか触らない」「ノーと言う」「日々のテーマを決める」など具体的ノウハウから、「最重要タスクの見極め方」「先延ばし癖を克服する極意」「桁外れの利益を得るための思考法」まで15の秘訣が、あなたの人生に輝きを取り戻してくれるだろう。(出版社コメントから引用)

 

【書評】1440分の使い方ー成功者たちの時間管理15の秘訣

【書評】1440分の使い方_1

 

タイトルに「時間管理15の秘訣」とあるように、本書は大きく分けて15項目あるので、目次から以下に書き出します。

 

1. 1440分の威力
2. 適切な優先順位の重要性
3. ToDoリストをやめる
4. 先延ばし癖を克服する
5. 罪悪感なく5時に退社する方法
6. 成功者たちのノート術
7. 3210メール術
8. グーグル、アップル、ヴァージンの会議術
9. 大成功へと導く小さな一言
10. 強力なパレートの法則
11. ハーバードの3つの質問
12. テーマのある毎日
13. 「一度しか触らない」ルール
14. 朝を変えて、人生を変える
15. すべてはエネルギー次第

 

本書の中で特に印象に残ったところや、実践しようと思ったところを書いていきます。

 

 

1440分の威力

 

まずタイトルの「1440分」とは、60分×24=1440分で、1日を分単位に直したものです。

毎日1440分を意識して過ごすことが大切と書かれています。

 

僕が一番印象に残っている言葉はこちら。

 

時間は最も重要な貴重品。

 

お金は失っても取り戻せるが、時間は消費してしまったら決して取り戻せない。

そして、時間はすべての人に平等に与えられた唯一のもの。

 

呼吸を意識しよう。吸って、吐いて。吸って、吐いて。

さっきの鼓動は、決して戻ってこない。さっきの呼吸も、決して戻ってこない。そう、私はたった今、あなたの人生から3拍の鼓動を奪い、たった今、あなたから2回の呼吸を奪ったのだ。

 

時間はこれほど尊いものだということがわかる文章ですよね。

 

「時間は最も重要な貴重品」。

この言葉を常に意識するだけでも、日々の時間の使い方がかなり変わりそうだなと思いました。

 

 

適切な優先順位の重要性

 

ほとんどの人は完全に目覚めてからの2時間が最も生産的で、最も認知機能が高まるそうです。

しかしその最も生産的な2時間を、以下のような無駄なことや、些末なタスクに費やしてしまいがち。

 

しかも、簡単なタスクは量をこなせるため、すっかり生産的な気分になってしまうとのこと。

 


  • SNSチェック
  • すぐできる簡単なこと(メール返信、郵便物の仕分け、書類の処理など)

 

自分のルーティーンを思い返すと、たしかに会社でパソコンを立ち上げるとまずはメールチェックをして、簡単に済みそうなものから返信しています。

 

たくさんのメールをさばいていくと、30分や1時間はあっという間に経っていて、ひと仕事終わったような気分になっていたのも事実です。

 

「まずクリエイティブな仕事に取りかかれ。リアクションする仕事はその次だ」

 

僕の場合だと広告デザインも担当しているので、本書を読んでからはそういったクリエイティブなものから業務を始めるように変えました。

 

 

メール術

【書評】1440分の使い方_2

 

仕事においてメールは欠かせないビジネスツールですが、それだけに効率よく使うかどうかが重要だと思います。

 

本書には次のようなメール術が書かれていて、とても役に立ちそうでした。

 

① メール通知をオフにする
② 3210方式を取り入れる
③ 瞬時に4つのDを適用する
④ 転送やCC、BCCはよく考えてから
⑤ 件名を活用して、必要なアクションを示す
⑥ メールは常に短く

少しだけ説明すると、①は大前提としてメールは本来、急を要するコミュニケーション手段ではないのでメール通知は不要。通知は集中力や仕事のスピードを低下させる。ということ。

 

②はメール処理時間を一日3回(朝昼晩)だけにし、携帯のタイマーを21分に設定し、その時間内に受信箱のメールを0にする。というのもの。

 

タイマー設定まではなかなか実践しても続かなそうですが、通知が来る度にメールを開くのではなく、メールチェックの回数を決めるのは取り入れようと思いました。

 

自分もしてしまっていて耳が痛いと思ったのは④です。

 

つい情報共有のつもりで転送やCC追加をしていますが、無駄な転送やCCは相手の時間を奪うことにもなるし、自分にメールが届く可能性も高まる。
送信するメールを減らせば、受信するメールも減る。と書かれていました。

 

これはおそらく会社員なら誰もが実感するのではないでしょうか。

 

⑤の件名欄にはメールのタイトルだけでなく必要なアクションの種類も入れる、というのもすぐに実践したいルールでした。

 


  • 【○日までにご対応を】プレゼン資料作成の件
  • 【返信不要】資料共有します

 

このように書くと、無駄なメールのラリーを減らすことにもつながりそうですよね。

 

そして最後の⑥は、自分がメールを書く時間を減らせる、相手に伝わりやすい、というだけでなく、相手が文章を読む時間が減ります。

短いことは無礼ではなく、むしろ相手の時間を尊重しているという意味でも大切ですね。

 

 

会議術

【書評】1440分の使い方_4

 

仕事術や時間術の本には、会議のあり方について言及しているものも多いと思います。

 

本書では、


  • 会議というのはたいてい、非計画的で円滑さに欠け、非効率的なもの
  • もし12人が時間の無駄な会議に1時間参加していたら、12時間分の生産力の損失

とあります。

 

そして、会議の目的が不明確なこと、参加者が不適切(なんとなく関係ありそうだから参加させられている)などが問題点として挙げられていて、これも日々の会議で実感します。

 

スティーブ・ジョブズは、会議に出席している正当な理由を本人が挙げられない場合、その人を退室させたと言われている。

 

解決策として、

・事前にアジェンダ(議事進行表)を参加者に送って回覧させる
・会議の目的を明記する
・進行役を明記する
・各議題にかかる時間の目安を書いておく
といったことが挙げられています。

 

「アジェンダを事前に送ってもきちんと目を通してくれないだろうな」とか、現実的に難しそうなものもありますが、目的や時間を明記するという、当たり前そうでできていない部分は、非常に効果的な気がしました。

 

また、グーグル・ベンチャーズはタイムタイマーという時計を使っているそうです。

 

会議参加者がいつでも時間を確認でき、赤い円盤の減り具合で残り時間がどれくらいしかないかが直感的にわかるため、時間を意識した会議が行えるとのこと。

 

Amazonでタイムタイマーを見てみると、たしかに残り時間が強く意識できるので、小さなサイズをデスク用で買って、通常のデスクワークで使っても効果的だと思いました。

 

大成功へと導く小さな一言

 

自分の時間を守るために、「ノー」という大切さもしつこいくらいに説かれています。

 

ベストセラー作家のジェイムズ・アルタチャーは、

「何が何でもイエス!」でないものには「ノー!」と言うことだ。

とまで書いているほど。

 

これも現実的には、会社で先輩や上司から仕事を振られたら、なかなか「ノー」とは言えないので難しい部分もありますが、少なくとも安請け合いをしないことは大切で、都合よく使われるようになってしまうのは避けなければいけないなと感じました。

 

頼んだ方は時間を確保でき、頼まれた方は時間を失っている、ということですね。

 

 

どうすれば時間が削減できるか

【書評】1440分の使い方_3

 

時間は失ったら取り戻せませんが、人に委託することで「時間を買う」ことはできる。

 

そして、成功者のひとり、ルイス・ハウズは、

得意なことに専念し、それ以外のことは人を雇え

と言っています。

 

仕事を俯瞰で見て、自分でなくてもよいものは人に振る。

 

個人事業主などであれば、経理・総務といったことまでなんでも自分でやるのではなく、人を雇ったり外注して、自分はもっともやるべきクリエイティブな仕事に集中する、といった視点が必要なんだと感じました。

 

 

「一度しか触らない」ルール

 

「一度しか触らない」とは、一度で解決するという意味です。

 

例えばこんなこと、心当たりありますよね。


  • 家に届いた郵便物をザッと見て一旦テーブルに置き、後からじっくり見返して処理していく
  • 家に帰ってきて脱いだ服をソファに適当に投げて、ひと段落してお風呂に入るときに脱いだ服を洗濯機に入れに行く
  • 開いたメールを読み、面倒そうな内容であれば一度閉じ、時間ができたときに再度見返して返信する

僕はすべて当てはまりました。

 

億劫に感じて日常でついしてしまいますが、時間の無駄で、結局全部2回処理しているのと同じなんだそうです。

 

時間ができてから処理するとしても、メールの例で言えば、2回目に開いたときに大抵はもう一度文面を読み返すので、2回読んでいることになります。

 

1回目に返信していれば一度しか読まなくてよい、という風に、実は時間を失っていると書かれていました。

 

これはすぐに意識してはじめられるので、僕も本書を読んでから取り組みはじめました。

 

まとめ

 

僕が本書で得た、実践しやすい学びは次の7つ。

 


  • 時間は最も重要な貴重品
  • 朝の2時間を有効に使う
  • メール通知をオフにして、処理する時間を決める
  • タイマーを活用しながら仕事をする
  • 「ノー」と言う意識を持つ
  • 仕事を俯瞰して、人に委託できないか精査する
  • 一度しか触らない

 

特に印象的だった部分や実践したい部分について書いてきましたが、触れていない章はまだまだあります。

 

本の最も後半のあたりは、ビリオネア、オリンピック選手、オールAの学生、起業家らの時間管理術が書かれていて、巻末には著名人や偉人の「時間管理の名言100」という付録も載っています。

 

興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

 

1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣

 

【書評】1440分の使い方
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