今回はこんな疑問にお答えする記事になっています。
なぜ米国株に投資をするべきなのか、米国株の強さを知れば、米国株が人気の理由がわかります。
実際に僕も、米国株について勉強してその魅力を知ったので、現在ポートフォリオの50%以上は米国株関連の投信と個別株にしています。
本記事を読み終えることで、米国株の魅力を理解でき米国投資をする際の投資判断に役立てることができますよ。
それでは早速解説していきます。
なぜ米国株に投資するべきなのか?米国株が最強である7つの理由
先に結論を書くと、米国株は日本株にはない、下記のような圧倒的強さがあります。
- 移民を受け入れている国なので人口が増え続けている
- 世界最大の市場規模を持っている
- 世界中からお金が集まり企業がさらに成長する
- 世界中から優秀な人材が集まる
- 経営者が株価を意識して経営している
- 暴落しても復活する強さがある
- 国が株価を守る政策を取っている
その理由をわかりやすく解説します。
① 移民を受け入れている国なので人口が増え続けている
米国株の強さの理由1つ目は、人口が増え続けているということです。
アメリカは移民の国で、経済も豊かなので世界中から人が集まります。
2021年のアメリカの総人口は3億3291万人ですが、2050年の総人口は3億7941万人になると推測されています。
一方日本はというと、2021年が1億2483万人で、2050年が1億192万人との推測です。
② 世界最大の市場規模を持っている
2つ目は、アメリカの株式市場が世界最大規模だということです。
世界のすべての株式市場の時価総額は約9,600兆円と言われており、そのうちアメリカの株式市場(ニューヨーク証券取引所、ナスダック)の時価総額は約4,000兆円なので、たった一国で世界の約42%を占めています。
市場規模が大きいということは、株の流動性が高く、ある銘柄を買いたいときに買えて売りたいときに売れる取引量があることを意味します。
③ 世界中からお金が集まり企業がさらに成長する
3つ目は、世界中からお金が集まってくるということです。
これは上の市場規模の話しとつながっていますが、アメリカにはGAFAMのような世界になくてはならない企業をはじめ、成長著しい優良で強い企業がたくさんあります。
僕たちの日常生活でもアメリカ企業の商品やサービスを毎日使っていますよね。
企業名 | 代表的な商品・サービス |
グーグル | Google(検索エンジン)、Googleマップ、Gメール、YouTubeなど |
アップル | iPhone、Mac、iPad、AppleWatch、AppleMusicなど |
フェイスブック(現メタ) | Facebook(SNS)、Instagram(SNS)など |
アマゾン | Amazon(ネット通販)、Amazonプライム・ビデオなど |
マイクロソフト | Windows(OS)、Skypeなど |
だからYouTubeに出る広告料はグーグルに入るし、YouTuberに送ったスーパーチャット(投げ銭)も数十%はグーグルに入るから大儲けだね!
GAFAM以外にも例えば、
- ・コカ・コーラ
- ・ウォルトディズニー
- ・ネットフリックス
- ・スターバックス
- ・P&G
- ・ナイキ
などなど、挙げればキリがありません。
これらの企業の成長とアメリカ経済を信じて、世界中の機関投資家や個人投資家が米国株を買います。
企業はそうやって集まった巨額の資金を研究開発や設備投資にあて、より良い商品やサービスを生み出しさらに成長する。
成長することでさらに株が買われ、株価が上がる、という好循環が生まれているのです。
④ 世界中から優秀な人材が集まる
4つ目は、世界中から優秀な人材が集まるということです。
イギリスのQS世界大学ランキング2022の上位には、アメリカの大学が5校も名を連ねています。
順位 | 大学名 | 国 |
1 | マサチューセッツ工科大学 | アメリカ |
2 | オックスフォード大学 | イギリス |
3 | ケンブリッジ大学 | イギリス |
4 | スタンフォード大学 | アメリカ |
5 | ハーバード大学 | アメリカ |
6 | カリフォルニア工科大学 | アメリカ |
7 | インペリアル・カレッジ・ロンドン | イギリス |
8 | チューリッヒ工科大学 | スイス |
9 | ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン | イギリス |
10 | シカゴ大学 | アメリカ |
当然レベルの高い大学には優秀で野心を持った若い人が集まります。
そこで厳しい授業を受け、無事卒業までたどり着いた人たちの多くは、米国のグローバル企業に就職していくので、さらに米国企業が強くなる、というシステムができているのです。
⑤ 経営者が株価を意識して経営している
5つ目は、経営者が株価を意識して経営しているということです。
米国企業の経営者は自社株を保有している率が高く、報酬は株価にリンクしているので、株価が上がるほど報酬も増えます。
経営者が身銭を切って自社株を大量に保有しているということは、経営手腕の自信の現れであり、それは株主にも好感をもって受け止められます。
またアメリカでは「企業は株主のもの」という認識が強いため、株主目線に立った経営をしている経営者が多いのも特徴です。
⑥ 暴落しても復活する強さがある
6つ目は、暴落しても復活する強さがあるということです。
アメリカや日本を含め、株式市場では歴史上何度も「ショック」が起こり、株価が暴落してきました。
- 1929年/世界恐慌
- 1987年/ブラックマンデー
- 2000年/ITバブル崩壊
- 2008年/リーマンショック
- 2020年/コロナショック
世界恐慌では株価が89%下がり、暴落前の株価に戻るまで25年もかかりましたが、それ以降、ブラックマンデーでは約2年、リーマンショックでは約5年で復活。
コロナショックでは、わずか5ヶ月で暴落前の株価に復活しています。
一方で日本は残念ながら、1989年のバブル時に記録した、株価史上最高値38,957円を未だに超えられずにいます。
⑦ 国が株価を守る政策を取っている
7つ目の理由は、アメリカは国が株価を守る政策を取っているからです。
アメリカの株式市場が、2020年のコロナショックからなぜこれほど早く回復できたかというと、FRB(米連邦準備制度理事会)がゼロ金利政策を取ったからです。
まず1兆5,000億ドル規模の追加資金供給を実施しましたが、それでも株価が大幅下落したため、アメリカ政府は無限に資金を供給すると発表しました。
この金融緩和政策によって経済への安心感が広がり、株価が復活していったのです。
【まとめ】なぜ米国株に投資するべきなのか?米国株の強さの理由
今回は、なぜ米国株に投資するべきなのか?米国が最強である7つの理由についてご紹介してきました。
7つを振り返ると下記のとおり。
- 移民を受け入れている国なので人口が増え続けている
- 世界最大の市場規模を持っている
- 世界中からお金が集まり企業がさらに成長する
- 世界中から優秀な人材が集まる
- 経営者が株価を意識して経営している
- 暴落しても復活する強さがある
- 国が株価を守る政策を取っている
今後は米国株に投資する方法などについても書きたいと思います。
それではまた次の記事で。
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