ご存知の方も多いかと思いますが、15年ほど前、「人は見た目が9割」という本が大ヒットしました。
一見、厳しい言葉にも思いますが、本当にそのとおりだなと思うのは僕だけではないでしょう。
同性・異性問わず、誰だってまずは人を見た目で判断します。
自分が人を見た目で判断しているのと同じように、相手も自分を見た目で判断しています。
その第一印象で大切なのは「清潔感」ではないでしょうか。
過去のマイナビのアンケート記事でも、「女性にモテる男性の特徴・共通点ランキング」の1位は清潔感。
モテるためだけでなく、人から好印象を持ってもらうためには、やっぱり清潔感が必須で、清潔感がないと仕事でもマイナス面が大きいです。
20代の若い頃であれば、フレッシュさである程度カバーできても、30代以上になると若々しさもなくなるため、30代以上の男性こそ清潔感が必須!
「若い部下や家族から、臭い・汚いと思われたくない」
「仕事や出会いの場の第一印象で、マイナスのイメージを持たれたくない」
そういった方には参考になると思いますので、ぜひ読んでみてください。
そもそも清潔感の定義とは
清潔感という言葉はなんとなく抽象的なイメージもありますよね。
「さわやかさ」「整っている」「きちんとしている」というのと近い気がしますが、いずれにしても抽象的です。
そうなんです。
清潔感の定義って、おそらく誰も明確にはできません。
単純に、体を洗っている、洗濯した服を着ている、ということではなく、具体的に言葉では説明できないけれど、「なんかあの人は清潔感がある」とか思ったりしますよね。
それは、その人全体の「雰囲気」から感じるもので、その雰囲気をつくっているのは結局、後から紹介していく「部分」に他なりません。
30代以上の男性は“引き算”で清潔感をハックせよ!
すべてに当てはまるわけではありませんが、清潔感に必要なのは、取り除いていくこと、つまり「引き算」していくことです。
例えば、「ムダ毛を取り除く」「ニオイはつけるのではなく消臭する」「ファッションであればシンプルに」といった感じ。
それでは各項目ごとにご紹介していきます。
①髪型
髪型は引き算で短髪が好印象
髪型は基本的にいつの時代も変わらず、耳や眉毛が見える短髪のほうが好印象。
長いよりも短い。「引き算の法則」で短髪にして清潔感に近づきましょう。
長めの髪型でも耳にかからないようにしたり、襟足だけでもスッキリ短めにすることで清潔感がアップします。
また、ぱさついた髪も不潔な印象を持たれることが多いので、整髪料を使って適度にスタイリングしたほうが身だしなみにきちんと気を使っている印象を持ってもらえます。
さらにおでこを出すと爽やかさがアップします。
整髪料の中には、香りが強いものもありますが、周りの人のことも考えて、できるだけ無香料のものを選びましょう。
髪色は職業にもよりますが、一般的な会社員が30代を過ぎても茶髪にしていたら、落ち着いていないように見られますし清潔感も損なわれるので、断然黒髪がおすすめです!
ヘアケアシャンプーでアブラとニオイを引き算
30代を過ぎると、抜け毛や頭皮のアブラ、ニオイも気になりがち。
男性のニオイ対策用シャンプーや育毛シャンプーを使って、アブラとニオイを「引き算」しましょう。
▼人気の育毛シャンプー・ニオイ対策シャンプー
・ZIGEN シャンプー&ボディウォッシュ〈1本で全身洗える低刺激純石けんシャンプー〉
・チャップアップCUシャンプー〈毛髪診断士が開発したシャンプー〉
・MARO17 パーフェクトウォッシュシャンプー〈低刺激だけどしっかり頭皮を洗浄〉
・デ・オウ 薬用スカルプケア 徹底洗浄シャンプー〈殺菌成分と薬用炭でニオイを防ぐ〉
②スキンケア
男もスキンケアで肌トラブルを引き算
近年は男性の美容も注目されていますよね。
美顔器などを使って、一日何十分もケアする必要はないと思いますが、肌荒れ、乾燥、アブラは清潔感の敵。
男にスキンケアなんか必要ない、というのは大間違い!
乾燥肌もオイリー肌も、その2つの混合肌というのもあって男の肌は結構複雑です。
肌はストレス、食事、睡眠も大きく関係しますが、それでもスキンケアはいまどき必須なので、ぜひ取り入れましょう。
男女によってスキンケアは異なるので、きちんと男性用に商品開発されたメンズコスメを使うのがマスト。
男性に人気のスキンケアブランドをいくつかご紹介するので、チェックしてみてください。
▼おすすめのメンズスキンケアブランド
・FIVEISM×THREE〈ファイブイズム バイ スリー〉
・BULK HOMME〈バルクオム〉
・ZIGEN〈ジゲン〉
・LAB SERIES〈ラボシリーズ│アラミス〉
③ムダ毛
ムダ毛は引き算で確実に処理
普段人と接する上で、一番見られるのは顔ですよね。
まず顔のムダ毛は確実に処理して「引き算」しましょう。
パーツで言うと、眉毛、鼻毛、ヒゲ。
眉毛はボサボサだと清潔感がないですし、細すぎると時代遅れなヤンキー感がでてしまいます。
書いたようにきれいに整いすぎなのも微妙なので、眉毛を形作っている周りのムダ毛をグルーミング用のハサミでカットするくらいがちょうどです。
鼻毛が出ているなんていうのは論外で、レッドカード一発退場ものなので、眉毛同様ハサミでこまめにカットしましょう。
これから眉毛や鼻毛処理を始めるという方は、とりあえずドラッグストアなどで手に入るグルーミングセットがおすすめです。
不器用な人はエチケットカッターを使うのもおすすめ。
ヘッドを変えることで眉毛、鼻毛、耳毛などにも対応できるタイプもあります。
自分でムダ毛処理をするのが面倒な方は、理髪店で「顔そり」をしてもらうのもありです。
髪を切らずに顔そりだけでも注文できますし、顔や首、耳、小鼻など、産毛まで徹底的にカミソリで深剃りしてくれるので、定期的に通ってメンテナンスするのも気持ちいいですよ。
ヒゲは唯一難しいパーツです。
女性の意見でいうと、ワイルド、セクシーに感じるからヒゲが好き、という人もいれば嫌いという人もいます。
ですが、ほっぺやフェイスラインの無精髭はマイナスポイントですし、ヒゲが濃い人の青ヒゲも清潔感を損なってしまいます。
ヒゲは基本的に毎日剃る。
毎日剃るのが面倒、ヒゲが濃い、という人は男性用脱毛を検討しても良いかも知れません。
顔以外で人からよく見られるのは「手」。
手の甲や指毛も処理するに越したことはありません。
▼人気のメンズ脱毛サロン
・ROLAND Beauty Lounge〈ホスト界の帝王ROLAND完全プロデュースの脱毛サロン〉
・ゴリラクリニック〈高いホスピタリティの医療脱毛〉
除毛クリームだとさらに手軽に行えるので、「ムダ毛がないとこんなに清潔感があるんだ」と実感できると思います。
▼人気の除毛クリーム2選
④手・爪・歯
意外に見られている「手」や「歯」も引き算で整える
上にも書きましたが、手は顔の次によく見られるパーツです。
仕事の中でも、資料を指し示すときやものを受け渡しするときなど、手は意外なほど見られています。
秋冬の乾燥する時期は、手がカサカサだったり、サカムケができたりしますが、なるべくハンドクリームで保湿しましょう。
また、男性で爪が伸びていると不潔っぽい印象を持たれやすいものです。
爪が長いと汚れも溜まりやすくなるので、伸びてきたら早めに短く切りそろえて清潔感をキープしましょう!
歯も清潔感の印象を左右するパーツで、歯が黄ばんでいるとかなりのマイナス。
コーヒーや紅茶をよく飲む人、タバコを吸う人はステインやヤニで黄ばみやすいので、ホワイトニングで歯を白く保ちましょう。
審美歯科に通うのがベストですが、高額で難しいという方は、まずはホワイトニングの歯磨き粉を使って、毎日ケアしましょう。
手の肌荒れもフラットに、爪は短く、歯は黄ばみを取り除く。
「引き算」が大切です。
▼人気のホワイトニング歯磨き粉
・ライオン ブリリアントモア〈ステインを浮かせて落とす進化したハミガキ〉
・シュミテクト トゥルーホワイト〈Amazonでも人気の研磨剤無配合歯磨き粉〉
⑤ニオイ
ニオイこそ特に引き算が重要
ニオイは清潔感において非常に重要な要素です。
体から発するニオイでいうと、口臭・体臭がありますよね。
口臭は、昼食後も歯磨きをして口内を清潔に保つのが不可欠です。
昼食後に時間がない、オフィスに歯磨きできる場所がない、といった場合は携帯用のマウスウォッシュやミントタブレットを使うだけでも構いません。
体臭は、30代を過ぎると加齢臭などが特に気になるところです。
最近は男性の体臭・汗のニオイを防ぐボディソープもたくさん出ているので、まだ使っていない方はぜひ使ってみてください!
▼人気のニオイ対策ボディソープ
・ダヴメン+ケア ボディウォッシュ〈日本人男性のために開発されたボディソープ〉
・薬用 柿渋ボディソープ〈柿渋エキスで体臭・汗臭・ニキビを防ぐ〉
・MARO 全身用ボディソープ〈全身洗えて毛穴をスッキリ洗浄〉
・デ・オウ ボディウォッシュ〈殺菌成分と薬用炭でニオイを防ぐ〉
汗をかきやすい夏場などは、ボディーシートで拭き取るとベタつきや雑菌、ニオイの発生を抑えられます。
かといって、デスクで豪快に体を拭くのは周りの人からすると不快なものなので、トイレなどに行って使うという気配りも大切です。
また、汗を吸った服からもニオイは発生します。
男のニオイを抑制するファブリックスプレーもあるので、前日の夜に翌日着ていく服にスプレーをしておくと安心です。
ニオイケアで重要なのが、「ニオイを足さない」ということです。
体臭が気になる、もしくは身だしなみとして香水をつけたり、香りの強い柔軟剤を使う方もいると思います。
ですが最近は、強い香りで周りの人が体調を崩してしまう「スメハラ(スメルハラスメント)」も問題になっていますし、「良い香り」は誰にとっても良い香りとは限りません。
体臭に香りが加わることで、より不快なニオイが発生することもあるので、ニオイは「引き算」して無香料タイプか微香タイプを使いましょう。
香りを足すのではなく、ニオイを取り除く「脱臭」「消臭」が大切です。
あと意外と盲点なのが、昼食後の服についた飲食店のニオイです。
お昼に中華料理や焼肉などを食べると、自分では気づきにくいですが服には油のニオイが染み付いていて、オフィスに戻ると他人には臭ってしまいます。
その対策としては、無香料のファブリックスプレーを100均の携帯ボトルなどに入れて使うと便利です。
⑥服装
服装は引き算でシンプルに
最近はスーツが必須ではなく、オフィスカジュアルや服装自由という会社も増えました。
清潔感のある服装として共通して言えるのは、シワがないことです。
シワシワのシャツやズボンはだらしなく見えるので、次の点に気をつけましょう。
- 脱ぎっぱなしの服を繰り返し着ない
- 服は洗濯後にきちんとたたむ
- スーツ類はクリーニングに出す
ユニクロをはじめ紳士服ブランドからは、アイロンをかけなくてもシワが付きにくい「ノンアイロンシャツ」が販売されています。
アイロンやクリーニングが面倒な方はチェックしてみてください。
柔軟剤のソフランには、シワを減らせるタイプというのもあります。
また、スーツならあまり心配いりませんが、ファッションセンスがないと服のコーディネートはハードルが高いですよね。
色や柄、素材感の組み合わせを間違うと、ダサく見えたり不潔っぽく見えてしまうことすらあります。
それが心配な方は、とにかくシンプルな服装とサイズ感だけ意識すればOKです!
おすすめのブランドはズバリ「無印良品」。
無印良品の服はシンプルで、素材も人や環境に優しい自然素材を中心にこだわったものを採用していて、誰が見ても好感が持てるような服が多いのが特徴です。
言うまでもなく、無印良品は女性にも人気で、無印良品の服でシンプルにコーディネートしていると「きちんとした」印象を持ってもらえます。
マネキン買いでもいいですし、PinterestやWEARアプリで無印良品のコーディネート例を参考にして買うのでもよいと思います。
そしてサイズ感も大切。
流行りによって、タイトめが人気、ゆるめが人気というのはありますが、「ぴちぴち」だと気持ち悪い、「だるだる」だとだらしなく見られがち。
少しゆったりめのジャストサイズを選べば間違いありません。
スーツでもスラックスの裾が余って、靴に乗ってしまっているとだらしないので、裾上げをしてサイズ感も整えましょう。
姿見で全身をしっかりチェック
服装をチェックするために姿見は必須です。
洗面台の鏡だと上半身しか見えないので、上半身は良くても全身でみるとアンバランス、といったことも。
客観的にチェックするためにも、姿見を持っていない方は買うことをおすすめします。
⑦体づくり
余分な贅肉は引き算でスッキリ
お腹が出てたるんだ体型はだらしなく見えますし、厳しい会社だと「自己管理ができていない人」という評価につながることもあります。
ムキムキになる必要はありませんが、ムダな贅肉がなく適度に引き締まった体型だと、清潔感につながります。
毎日ウォーキングやランニングをしたり、ジムに通えたらベストですが、時間もお金ももったいないという方は、自宅で腹筋ローラーをするだけでも体づくりに効果があります。
初めは床に膝をついて、慣れてくると膝をついたままだと負荷が足りなくなるので、脚の裏だけ床につけてやってみてください。
これで可能なかぎり前に体を伸ばして戻ってくるという、尺取り虫のような動きのトレーニングです。
腹筋ローラーは腹筋だけでなく、背筋や腕、お尻の筋肉も使うので、1つの安い器具・1種類のトレーニングだけで、結構な筋力アップの効果があります。
筋肉量が上がると基礎代謝が上がるので、太りにくい体がつくれます。
理論に沿って体づくりがしたい方は、トレーニング雑誌のTarzanがおすすめです。
「客観視」で自分をチェック
清潔感をハックする要素を紹介してきましたが、各要素を実践する上で最も大切なのは、自分を客観視することです。
服がシワシワな人や、ヒゲの剃り残しがある人を見たら、「仕事できなさそうだな」「清潔感ないな」と思いますよね。
つまりあなたも、そう思われます。
なので、自分が他人からどう見えているか、どんな印象を持たれるかを想像し、客観視しながら、清潔感を損なう要素をつぶして、清潔感をハックしましょう!